シワを治療する外用薬とは

美容皮膚科でのシワ治療というと、ヒアルロン酸注射やボトックス注射、ケミカルピーリング、あるいはレーザーやラジオ波を利用したものなど本格的なものが多くなっています。

しかしこれらの治療法にはダウンタイムが長いものもありますし、目のまわりのように皮膚の薄い部分には行えないものもあります。そこで、特に目のまわりの小ジワに対しては、外用薬による治療も行っています。使用されるのはレチノイン酸というビタミンA誘導体で、ビタミンAの約300倍の生理活性を持つ成分です。アメリカでは日本の厚生労働省に当たるFDAで認可されており、シワ治療に広く利用されていますが、日本では認可されていないため市販はされておらず、クリニックでの院内処方のみとなっています。

レチノイン酸には軽いピーリング作用があり、肌に塗布すると表面にある古い角質をはがれやすくします。また、角層に浸透すると酵素による化学反応でビタミンAとなり、細胞分裂を促して新しい細胞をどんどん作らせ、肌のターンオーバーを促進します。

さらに真皮層では繊維芽細胞を活性化してコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの産生を促し、肌にハリとうるおいを取り戻します。このように、大変高いシワ治療効果が期待できるレチノイン酸ですが、それだけにトラブルの危険性もあり、皮膚炎や炎症後の色素沈着といった副作用が出るおそれもあります。そのため、使用に当たっては医師の指示に従い用法用量をきちんと守ることが大切です。

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